もしかして家が曲がってる?

トイレの扉が見切り材に当たる。
開け閉めには問題ないので、当たるというよりはこするという感じです。
住み始めたころはまったく問題なかったのに、最近になってこするようになっていました。
とはいえ工務店に連絡するのも面倒なので、前回書いたとおり実際に自分でやってみることに。

雑草の恐怖と扉の不具合

扉の蝶番のところで調整できる構造のようです。
ドライバーでいろんなねじを回してみる。
家のことはまったくわかりませんが、仕事がらこういう調整は嫌いじゃない。
むしろやりだすとムキになってかなり微妙な調整をしたいタイプなのです。

扉の高さの調整、前後のたおれの調整、左右のたおれの調整、それぞれねじで調整できるようになっていました。
実際には、これをしっかり把握するまで30分くらいは掛かりました。
固定するねじを緩めておいて、調整ねじで回したり、緩めておいていい位置で固定したりといろいろやってみる。
でも、うまくいかない。
トイレの扉は普通の開き戸。
扉の枠って言えばいいのでしょうか?
そこと平行に扉を調整したいですよね?
初めからそこは平行だったので本当は調整不要なのですが、見切り材に擦らないようにするために調整していたら、いつの間にか少し斜めになってしまっていたんですよね。
で、そこを平行にすると今度は床面と平行じゃなくなってしまう。
さらに、戸当たりというのでしょうか?
扉を締めたときに当たるところと扉の平行の調整もある。
ここをきちんと当たるようにすると、見切りに当たってしまうようです。
ここは初めの状態を見忘れました。
もしかするとこの部分はそれほど平行になっていなかったのかもしれません。
まあ、そこまで密閉が必要という訳ではないので、そこそこでいいのですが、なかなかすべての調整がうまくいかないようになっています。
一ケ所をきれいに調整するとどこか一ケ所がうまくいかないという状態。

1時間以上はトイレの前で悪戦苦闘。
たぶん2時間近かったような気がする。
子どもが寝てしばらくしてから急に思い立って始めたので日も変わってしまいました。
嫁には、
「別にそこまでこだわらなくてもいいんじゃない?」
ってあきれながら言われました。
そして、嫁も途中で就寝。
私一人、夜中に扉調整を続けて、ついに気が付きました。
これ、扉の枠自体がきれいにできてないな。
その上、扉自体もそりがあるのかも。
枠の戸当たりの突起が真っすぐじゃないんですよね。
そして、枠自体も真っすぐじゃないような気がする。
こんな感じにあまり精度の良くないものを必死に調整しても、そりゃあうまく出来る訳ないよね。

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これに夜中の1時くらいに気が付いた。
脱力。
まあ、でも仕方ないんですよね。
家なんて例えば扉の枠も2m近くは高さがあります。
完全に真っすぐな材料なんて基本的にはありません。
数ミリ単位で曲がってることなんてよくあることなんだと思う。

私の専門分野である鉄関係では、本当に当たり前にあります。
1mなら3mm以内に抑えたい。
でも、2mmくらいの誤差はしかたないかなって感じ。
誤差は出るものなんです。
ちなみに、ビルとかに使われるような鉄骨ではなく、一戸建て住宅で使われる軽量鉄骨なんて、基本的に真っすぐじゃないですから。
普通の軽量形鋼は定尺が5.5mとか6mとかあると思いますが、かなり曲がってるものもあります。
まあ、管理の問題もあるのかもしれませんが、正直言って、精度なんて求めても意味ないなって思うくらい。
あんな薄い鋼材じゃあ、自重でだって曲がるからね。
もしかしたらハウスメーカーなどは専用にすごく精度のいいものを使っている可能性もありますが、軽量形鋼の時点で精度を出すのは難しいと思います。

鉄のことはおいといて、今回の調整に戻ると、扉の大きさは、測っていませんが、普通の扉だと、幅1m弱、高さ2m強の扉。
大きさはほとんど誤差がないかもしれませんが、その厚み方向のそりは、全体でみると、2、3ミリの誤差はあって当然のような気がする。
それを必死に調整するなんて無駄もいいところでした。
嫁の言う通りだったな。
それでも、仕事がらか癖のようにベストを目指して調整しちゃうんですよね。
で、ある程度すべて個所で妥協できるレベルに調整できたので終了にしました。
とりあえず満足はしたので止めた感じです。

調整終了後に、どこが一番曲がっているのだろうかと気になって、いろいろ寸法を測ってみたところ、どうやら一番曲がっているのは家自体のような気がしてきた。
扉自体はそりはありそうだけど、ほとんど誤差なくできている気がする。
では、ドアの枠、トイレの入り口の枠というのかな。
そこはどうかと計ってみると、ここは少し曲がっている。
まず枠の幅一定じゃない。
最大で6mmくらいだろうか?
たぶん大きく弓なりに真ん中が広い感じになってるよ。
片側づつそっているとすると最大で3mmくらいかな。
まあ、仕方ないレベルという気もする。
でも、枠と壁の距離を測ると、それほどたいした誤差はない。
枠は確かにそっている気がする。
で、壁との距離は変わらない。
ということは、壁も反っていることになるような・・・・。
ちょっと怖くなってきたけど、ぱっと見では基本的に気が付きません。
天井まで2.5mくらいある中で数ミリ反っても、普通に生活する分にはまったく気になるレベルじゃないんですね。
今回たまたまこういうことがあって気が付きましたが、仕方ないような気もします。
たぶん他の扉とかも測ればいろいろ誤差があるんだろうなあ。

実はそれ以上に気になるのが、なぜ扉が見切りにこすりだしたかということ。
誤差があるのは仕方ない。
でも、初めこすってなかったものが、こすりだすってことは、何かが動いたってことになる。
それが扉の蝶番の調整がずれたのか、ドアの枠が動いたのか、それとも家自体が動いたのか?!
蝶番が劣化して下がってくるにはちょっと早い気もするし、ちょっと心配ではありますねえ。
今度、工務店に電話して聞いてみようかな。

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