我が家はまだ引越しの段ボールが残っています。
普通に生活する分はとっくに片付けましたが、引越しの時とにかく時間がなかったので、捨てるべきかどうかわからない物は、そのまま段ボールに詰め込みそのままとなっていました。
本当はもっと早く片付けるべきだったのですが、最近になって時間ができたときにぼちぼちと片付けはじめました。
段ボール箱を開けるといろいろなものが出てきます。
いわゆる大掃除と同じで、懐かしいものなどもあって、まあはかどらない。
そんな中にハウスメーカーや工務店を検討していたころの見積などが出てきました。
大手メーカーの見積は返却しましたが、ローコストメーカーや工務店はそのまま持っていました。
大手ハウスメーカーの見積を返却しなければいけない、というシステムはちょっと不思議ですよね。
それをそのまま他のメーカーに持ち込んでもっと安く、というようなことを防止したいのだろうか？
そのあたりの真意はわかりませんが、懐かしく思って眺めていてなんとなく当時のことを思い出しました。
住宅展示場に行ったことからはじまって、大手ハウスメーカーから見積を取る。
次は、ローコストメーカー。
そして、工務店と値段が大手とローコストの間くらいのメーカーなどなど。
いろいろなところからプランや見積をもらいました。
その当時は大変だったけど、今にして思えば結構楽しかったかも。
かなり無理なスケジュールを組んで、一日で３社と打合せをしたり、なんてときもあったような気がする。
で、結局その３社ともしっくりこなかったので、その後にその展示場にあった他のモデルハウスを見たり・・・。
こどもも当然今より小さかったので、余計に大変でしたね。
あ、こどもについては今そんなことをするほうが大変だったかも。
小さいうちは簡単にコントロールできますが、今はもっとわがままだからね。
おそらく１日３社打合せなんてことは無理だろうな。
いろいろ振り返ってみて気が付いたのは、建築中の苦労もさることながら、検討しているときの苦労というか、心労のほうが苦しかったということです。
建築の仕事ではありませんが、仕事がら現場仕事をよくやるため、現場でのトラブルはつきものであるということを知っていたからというのもありかもしれません。
だから、もともとそれほどトラブルはありませんでしたが、建築中のトラブルについては大変だったという記憶がほとんどありません。
対して、大変だったとつくづく思うのが、お金がらみのこと。
さらに、もともとブログタイトルの通り年収はやや低め、いや、かなり低い？というのも関係しているかも。
その程度の年収で大手メーカーに行ったということが、かなりの無駄な時間だったような気がします。
初めからローコストや工務店などを検討していたら、それだけ時間的にも余裕があったでしょうね。
年収が低く、お金がないとどういうことが起きるのか？
まず一番に、ローンが通らないことがある。
これは一番こたえますね。
そもそもお金がないからお金を借りたいのですが、貸してくれないって銀行がいうのですから。
もうどうしようもありません。
ローンの審査がだめというのが、家を建てるなかで、精神的なダメージは一番でした。
もうどうにもならないんですよね。
年収や貯金が急に増えるわけはありませんし、家を小さくするくらいしか対策がない。
しかも、家についてはかなり検討を重ねた結果のものなので、そう簡単に妥協するのは難しい。
本当にがんじがらめでどうしようもない。
気持ちだけが落ち込んでいましたね。
もう一つ大変だと感じたのが、スケジュール。
おそらくですが、家を建てると誰にも起こりうることだと思います。
間違いなくスケジュール通りに事は進みません。
だれの責任かわかりませんが、本当にうまくいかない。
私の仕事もその当時かなり忙しかったのもあって、関係者全員が忙しいという状態。
忙しいためケアレスミスや、細かい連絡ミスなどが重なるためか、どうにも遅れがちになってしまうのです。
農地転用もだし、ローン、引き渡し、引越しなど、ほとんどのスケジュールが綱渡りの状態でした。
終わってみれば、あの時は大変だったね、で済んでいますのでうまくいったともいえるのですが、もう少し計画的に、というか、計画通りに進められるようにすべきでは？とは感じています。
まあ、余裕のある計画をしても、結局手を付けるのは尻に火がついてから、ということもよくあるので、避けられないかもしれませんが・・・。
お金と時間。
この二つに苦労させられましたね。
ただ、お金と時間ということは極端な話、お金があればほとんど解決可能なことなんですよね。
家を建てるときには、やっぱりお金についてが一番の懸案事項であり、苦しむことなのかもしれないな。
コメント